(国)建築研究所は3月16日、型枠の取り外しに関する研究資料「型枠の取り外しに関する管理基準の検討」と、コンクリートの強度に関する研究資料「高強度領域を含めたコンクリ―ト強度の管理基準に関する研究」の2つをとりまとめ、ウェブサイトで公表したと発表した。
型枠取り外しでは、建築基準法施行令などで、試験体の圧縮試験などで一定以上の強度の発現の確認が求められている。一方、学術団体や民間企業などでは積算温度を用いた強度推定など圧縮試験によらない管理・検査方法が求められている。
このような背景から、国土交通所省で平成26年度にコンクリート型枠外しに関しセメントの種類に関する区分の見直しや積算温度による判定方法の検討が行われた。今回公表する資料は建築研究所などが行った調査・実験・検討を行った資料。Ⅰ編、Ⅱ編構成で全文337ページ。
コンクリートの品質は建築基準法で定められているが、一部高強度コンクリートでは日本工業規格(JIS)適合するものと 国土交通大臣にんていのものと2つの品質基準が共存している。コンクリート強度管理では、こうした関係を整理することや、品質基準の標準化により、大臣認証の手続きの負担軽減が求められている。
これに対し、平成26年度に検討が行われた。公開資料は、建築意研究所などが行った、大臣認定の強度管理基準や方法の調査、模擬試験体などによる検証実験、高強度領域のコンクリートの構造体強度補正値などを取りまとめたもの。2編から成り、全文131ページ。