国土交通省の国土技術政策総合研究所は8月28日、平成28年度予算の概算要求概要を発表した。4つの分野で新たに5課題に取り組むとし、継続の13課題を含め総額で約2億3000万円を要求する。
新規5課題のそれぞれの課題名、来年度の要求額、研究の要旨は、次の通り。
▽高潮災害に対する港湾地帯の安全性の確保に関する研究:700万円
潮位・波浪の観測を高度化し、高潮リスク情報を把握・評価する技術を開発する。
▽既存港湾施設の長寿命化・有効活用のための実務的評価方法に関する研究:700万円
施設の現況を簡便に評価し、点検・補修、利用制限などの時期や範囲を的確に判断する手法を開発する。
▽社会資本整備プロセスにおける現場生産性向上に関する研究:2000万円
現場の省力化に役立つ建設生産システムを開発する。
▽木造住宅の簡易な構造性能評価法の開発:1700万円
木造住宅の構造性能評価を容易に行うことができる支援手法を開発する。
▽建築設備の自動制御技術によるエネルギー削減効果の評価法の開発:1700万円
建築設備の自動制御技術について、制御方式ごとに省エネルギー効果の評価が可能となる新たな評価方法を整備する。