(国)国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は8月25日、2015年が国連の「国際土壌年」であることを記念してこのほどタイで開かれた国際土壌会議で、同センター生産環境・畜産領域の飛田哲領域長が行なった講演が「優秀プレゼン賞」を受賞したと発表した。
国連は、限りある土壌資源の持続的管理と保護を図るため、2013年12月の総会で2015年を国際土壌年にすることを決め、今回の国際土壌会議はその中心的なものとして行われ、各国の研究者が研究成果を発表した。
飛田氏の受賞は、サブサハラアフリカと呼ばれているアフリカの南の地域の農業の生産性向上と安定化を図るためにJIRCASが実施している研究活動を発表したのが評価された。サブサハラアフリカは、アフリカのサハラ砂漠より以南の地域を指し、48の国々がある。そのうちの33の国は、「後発開発途上国(LDC)」と呼ばれ、多くの国が深刻な貧困問題に直面している。