
沖縄県西表島のマングローブ(ヤエヤマヒルギ)の森(提供:(国)国立環境研究所)
(国)国立環境研究所と国際マングローブ生態系協会は7月21日、世界のマングローブの分布図とマングローブの植物種リストを「熱帯・亜熱帯沿岸生態系データベース」としてウェブで公開したと発表した。URLは、http://www.nies.go.jp/TroCEP/index.html。
マングローブは、熱帯や亜熱帯の河口域の湿地(塩性湿地)に生育する森林のことで、年々減少している。
公開したのは、マングローブがある123カ国・領土の内、111カ国・領土の分布図と、国・領土別の植物種リストで、世界のマングローブ情報をパソコン上で閲覧できる。
マングローブを構成する植物は、樹木からシダ類まで多岐にわたるが、公開されたデータベースにより植物種ごとの分布地点が分かり、「いつ、どこで、どの種が存在していたか」という過去の情報も得ることができる。
国立環境研は、さらなる情報を収集整理中で、今後は定期的に更新していく予定としている。また、サンゴ礁。藻場、干潟などの分布情報についても今後、整備を進めていく予定という。