世界のマングローブの分布図と植物種のデータベースを公開
:国立環境研究所/国際マングローブ生態系協会(2015年7月21日発表)

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沖縄県西表島のマングローブ(ヤエヤマヒルギ)の森(提供:(国)国立環境研究所)

 (国)国立環境研究所と国際マングローブ生態系協会は7月21日、世界のマングローブの分布図とマングローブの植物種リストを「熱帯・亜熱帯沿岸生態系データベース」としてウェブで公開したと発表した。URLは、http://www.nies.go.jp/TroCEP/index.html

 マングローブは、熱帯や亜熱帯の河口域の湿地(塩性湿地)に生育する森林のことで、年々減少している。

 公開したのは、マングローブがある123カ国・領土の内、111カ国・領土の分布図と、国・領土別の植物種リストで、世界のマングローブ情報をパソコン上で閲覧できる。

 マングローブを構成する植物は、樹木からシダ類まで多岐にわたるが、公開されたデータベースにより植物種ごとの分布地点が分かり、「いつ、どこで、どの種が存在していたか」という過去の情報も得ることができる。

 国立環境研は、さらなる情報を収集整理中で、今後は定期的に更新していく予定としている。また、サンゴ礁。藻場、干潟などの分布情報についても今後、整備を進めていく予定という。

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