(国)森林総合研究所は7月22日、同研究所きのこ・微生物研究領域の林徳子研究員が「セルロース学会 林治助(はやし・じすけ)賞」を受賞したと発表した。
この賞は、セルロース学会設立の功労者、故・林治助北海道大学名誉教授の同学会への寄付金で創設され、セルロース(繊維素)の科学と技術の発展に貢献した国内外の新進の若い研究者に毎年贈られている。
林研究員は、木材の主成分であるセルロースの構造を斬新な手法を使って解明するとともに、パルプをナノメートル(1nmは10億分の1m)のレベルまでほぐした超微細なセルロースナノファイバーの生産方法を開発するなどの成果を挙げ、それらセルロース科学の一連の研究が評価されて受賞となった。