(国)農業・食品産業技術総合研究機構は5月21日、同機構畜産草地研究所の女性研究者が「2015年度日本草地学会女性研究者賞」を受賞したと発表した。
受賞したのは、草地管理研究領域の栂村恭子氏。「集約放牧技術の普及と女性研究者のメンターおよび研究環境改善」で日本草地学会女性研究者賞が贈られた。
草地を集約的に利用して高い家畜生産を行う集約放牧技術の研究が評価された。草生産から家畜生産に至るさまざまな段階で改善を行い、従来の放牧管理に比べて育成牛で3倍の家畜生産を達成。これは、単位面積当たりの家畜生産の改善にとどまらず、家畜個体の生産性の改善、草の消化率の改善、そのための草丈の管理など、いろいろな段階での改善への研究の積み重ねによる成果。
この賞は、草地学や草地農業の発展に顕著な研究業績をあげ、わが国の男女共同参画社会の構築に寄与した女性研究者に贈られる。