バイオガス製造技術で日本企業、タイの工科大学と共同研究契約
:国際農林水産業研究センター(2015年5月20日発表)

 (国)国際農林水産業研究センターは5月20日、東南アジアの農産廃棄物から燃料になるバイオガス(メタンガス)を製造する技術の開発を(株)IHI環境エンジニアリング、タイのキングモンクット工科大学と国際連携により行うことで合意し、同日3者が共同研究契約を結んだと発表した。

 東南アジアでは、木材や稲ワラ、サトウキビの絞りかす(バガス)など主成分がセルロース、ヘミセルロース、リグニンの「リグノセルロース系バイオマス」が大量に発生しているが、その多くが廃棄物となっている。

 今回、交した共同研究契約は、同研究センターの微生物糖化技術でその廃棄物となっているリグノセルロース系バイオマスから糖化液を作り、IHI環境エンジニアリングの技術でメタン発酵処理を加えてメタンガスを得る技術の開発をタイで実施するというもの。

 キングモンクット工科大学は、タイ初の工科大学。国際農林水産業研究センターは、現在タイで同大学と酵素を使わずセルロース分解菌だけでセルロースを直接糖化する技術の共同研究を行っている。

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