国立研究開発法人森林総合研究所の2人の研究員による研究が評価され、それぞれ関連する学会から表彰された。受賞したのは、生物工学研究領域ストレス応答研究室の田原恒氏と北海道支所の嶋瀬拓也氏。「日本森林学会奨励賞」を受賞した田原氏は、非常に高いアルミニウム耐性を持つユーカリの根からアルミニウム無毒化物質として加水分解性タンニンの一種の「エノテインB」の分離・同定に成功、根に侵入したアルミニウムをエノテインBが無害化するという新しいアルミニウム耐性機構を提唱したことが評価された。「第13回林業経済学会奨励賞」を受けた嶋瀬氏は、中小規模製材業者の存立のあり方に注目し、その生産構造の実態を調査分析した「わが国製材業の生産構造とその形成要因に関する研究」が評価された。
No.2015-17
2015年4月27日~2015年5月3日