国土交通省の国土技術政策総合研究所は4月27日、今年度重点的に取り組む4つの研究分野と、その各分野で行う12の研究を公表した。
それによると、①道路の健全性診断手法の開発などを行う「インフラの維持管理」②新型レーダーを活用した浸水予測システムの開発などを行う「防災・減災・危機管理」③既存の施設をより効果的に使う技術を開発する「賢く使う」④公共事業の効率化を図る新たな事業執行方式を研究する「仕事の進め方のイノベーション」の4分野を重点的に取り組む分野とし、全体で12の研究を推進するとしている。
12の研究名は、次の通り。
◇「インフラの維持管理」
▽道路構造物の診断、補修・補強法の開発▽下水道管のストックマネジメント支援に向けた研究▽空港舗装の点検・補修技術の高度化に関する研究
◇「防災・減災・危機管理」
▽地下空間利用者のための超短時間浸水警戒情報システムの開発▽リアルタイム観測・監視データを活用した高精度土砂災害発生予測手法の研究▽大地震の揺れと火災を同時に被った建築物の安全性評価手法と補修補強技術の開発▽港湾地域における津波からの安全性向上に関する研究
◇「賢く使う」
▽道路を「賢く使う」ための道路情報イノベーションに関する研究▽地域に根ざした多様な住宅躯体の省エネ設計技術の定量的評価手法の開発▽みどりを利用した都市の熱的環境改善による低炭素都市づくりの評価手法の開発▽海上輸送の構造変化に対応したコンテナ航路網予測手法の開発
◇「仕事の進め方のイノベーション」
▽官民連携による新たな事業執行方式に関する研究