(独)産業技術総合研究所は3月19日、同研究所と静岡県、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の3者が「次世代産業の育成に関する協定」を同日締結したと発表した。
静岡県は、▽次世代自動車、▽航空宇宙、▽医療福祉機器、▽ロボット、▽新エネルギー、▽環境、▽光・電子の7分野をこれからの同県の成長産業と位置付けている。
今回の協定は、3者が連携してこれら成長産業分野の研究開発・製品化・事業化に取り組む静岡県内の企業を支援し、オープン・イノベーションによる次世代産業の創出を図ろうと締結したもので、▽産総研は、企業の技術課題への助言や、課題解決に必要な受託・共同研究を行う、▽静岡県は、産総研・NEDOと協力して次世代産業を一体的に推進する県事業を実施する、▽NEDOは、技術戦略に関する助言や、技術シーズの発掘などを行う。
また、併せて静岡県は、産総研と企業との共同研究を助成する「静岡県先端企業育成プロジェクト推進事業」を開始する。これは、産総研と共同研究を行いたい企業の募集を静岡県が行い、共同研究の費用を助成するというもので、すでに同県は平成26年度の補正予算で2億円を充てることを決めている。