
国立科学博物館筑波実験植物園で初めて咲いた“巨大な綿棒” 「アガベ・ビルモリニアナ」(提供:(独)国立科学博物館)
(独)国立科学博物館は3月17日、メキシコの断崖地域に分布する珍しい植物「アガベ・ビルモリニアナ」が、つくば市(茨城)の同博物館筑波実験植物園の温室内で開花したと発表した。
この品種の開花は、日本では珍しい。同植物園での開花は、2011年に栽培を開始してから初めてのこと。
「アガベ」は、リュウゼツランの英語名で、100〜300種もあるとされ、つくば市の同植物園では約20種育てている。
今回開花したのは、花茎(かけい:花だけをつける茎)が上に向かって真っすぐ3〜5mも伸びる品種。3月12日に開花し、その翌日時点で約4.4mまで育っている。花茎上部にクリーム色から黄色の小さな花が多数咲いており、「まるで巨大な綿棒のよう」と同博物館。
このアガベ・ビルモリニアナは、メキシコの断崖で生育する植物だが、この“巨大な綿棒”、南米まで行かずに4月上旬頃までつくばで見ることができるという。