国土交通省の国土地理院は3月17日、東京の南約1000kmの太平洋上で噴火を続ける西之島(東京・小笠原村)の最新の空中写真を公開した。
同院は、昨年の12月にも測量用航空機を使って西之島の空撮を行っているが、その後の3カ月間の噴火で島は“一回り”大きくなっていることが、空中写真の解析で判明した。面積は、昨年12月時点の2.27km2から約2.55km2へと1割強増え、最高標高も約110mだったのが27mも高くなって同137mを記録。海面上の体積は、1.3倍に増え同4,970万m3から同6,446万m3になっている。
西之島は、父島(東京・小笠原村)から約130km離れた無人の火山島。2013年11月、島近くの海底火山が噴火し、新たな陸地ができて元からの島と一体化して拡大。
公開した空中写真は、3月1日に防衛省の協力を得て父島から飛ばした無人機(UAV)を使って撮影した。

3月1日に撮影した西之島の姿(提供:国土地理院)