(独)防災科学技術研究所は9月26日、つくば市(茨城)の同研究所本所に新組織「レジリエント防災・減災研究推進センター」を10月1日に設立すると発表した。
東日本大震災を経て芽生えたのが「レジリエンス」と呼ばれる「被害を最小限に留めるとともに、被害からいち早く立ち直り元の生活に戻らせる」という考え方。
内閣府は、それを踏まえ、国の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の課題の一つとして「レジリエントな防災・減災機能の強化」を挙げ、防災科研はそこで取り組む7つの研究開発項目の内の3項目の中心的研究開発機関、1項目の共同研究開発機関に選ばれている。
「レジリエント防災・減災研究推進センター」は、防災科研が受け持つその4項目の研究開発を行う組織として新設するもので、42人の陣容でスタート、70人程度にまで増員し、▽津波予測技術の研究開発、▽ICT(情報通信技術)を活用した情報共有システムとその利活用技術の研究開発、▽災害情報収集システムとリアルタイム被害推定システムの研究開発、▽豪雨・竜巻予測技術の研究開発―に取り組む。