世界最大の花「ショクダイオオコンニャク」が開花
:国立科学博物館筑波実験植物園(2014年7月3日発表)

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開花し始めたショクダイオオコンニャク=7月3日午後1時現在(提供:国立科学博物館筑波実験植物園)

 (独)国立科学博物館は7月3日、同博物館筑波実験植物園で世界最大の花といわれる「ショクダイオオコンニャク」の花が開花したと発表した。

 花は、赤紫色で高さは2m64cm。開花発表後も成長を続け、高さは、2m72cm、直径108cmもの大きさになった。たくさんの花の集まりである花序の大きさが世界一といわれ、腐敗臭で知られるショクダイオオコンニャク、開花は2、3日という短さ。同園では、2012年5月25日に開花して以来2度目。日本での開花は、10例目となる。また、同じ株が2年の間隔で咲くのは世界でも珍しく、日本では2度目という。

 ショクダイオオコンニャクは、インドネシア・スマトラ島の限られた所に生育するサトイモ科の絶滅危惧種。同園では2006年に東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)から譲り受けた。育成・休眠を繰り返し、2012年3月に直径51cm、重さ34kgのイモを定植、5月に同園で初めての開花となった。今回は、4月23日に重さ70kg、直径66cm、厚さ42cmと前回よりも大きく成長したイモを植え付けて育ててきた。

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