(独)農業・食品産業技術総合研究機構の農村工学研究所は7月25日、「低コストな高耐圧ポリエチレン管の長期性能と耐久性評価に関する研究」を同研究所と共同で行なうパートナーを募集すると発表した。
ポリエチレン管は、靭性(じんせい=粘り強さ)が高く、継ぎ手部を溶着すれば一体管路を形成でき、地震時にも破損し難い耐震性を持っているが、費用が高いことなどから農業用パイプラインの分野にはほとんど普及していない。
同研究所が今年度新規に実施するこの共同研究は、耐震性の高い農業用パイプラインの構築に使える価格が安く、軽量で施工性も良い農業用ポリエチレン管を実現しようと行なうもの。
募集の締め切りは、8月24日。
応募できるのは、(1)ポリエチレン管を製造する施設を持ち、製造の実績があること(2)ポリエチレン管の模型実験に関する研究業績があること(3)ポリエチレン管の内水圧試験、環片圧壊試験を行う施設を持ち、試験の実績があること(4)共同研究に必要な経済的基礎を有すること―の4つの条件全てを満たしている企業など。
同研究所が共同研究を行うのは、応募があった中の1パートナーとで、農工研共同研究審査委員会が審査して決める。
問い合わせなどは、同研究所技術移転センター移転推進室(TEL029-838-8296)へ。
No.2013-29
2013年7月22日~2013年7月28日