「第15回国土技術開発賞」で優秀賞と入賞を受賞
:土木研究所

 (独)土木研究所は7月5日、(一財)国土技術研究センターなどが主催する「第15回国土技術開発賞」表彰で「優秀賞」と「入賞」を受賞したと発表した。
 国土技術開発賞は、過去3年以内に実用になった社会資本の整備や国土の管理に貢献する新手法・新技術などに対し贈られているもの。
 土木研が開発した世界各地の大規模洪水を準リアルタイムで予測できる「降雨流出氾濫モデル(RRIモデル)」が「優秀賞」を、軟弱地盤改良の新工法「低改良率セメントコラム工法(ALiCC工法)」が「入賞」をそれぞれ受賞した。
 RRIモデルは、降雨データの乏しい発展途上国でも衛星情報を活用することによりパソコンで洪水を予測できるようにしたもので、既にタイのチャオプラヤ川流域の洪水予測に使われている。
 もう一方のALiCC工法は、軟弱地盤での盛土の地盤を全面的に改良する新工法。九州の有明海沿岸道路や近畿地方のバイパス改良工事などこれまでに30件の利用実績がある。