(独)森林総合研究所は7月1日、同研究所企画部研究情報科の秦野恭典科長が「第35回日本接着学会賞」を受賞したと発表した。
同氏の「接着・粘着におけるレオロジー」に関する研究成果に対し贈られたもの。
レオロジーは、日本語で「流動学」といい、物質の変形と流動についての学問のこと。
受賞は、木材接着における接着現象をレオロジーの観点から「接着の科学」にまで高めた功績と、粘弾性(粘性と弾性の両方を合わせた性質)を利用した振動減衰性積層材の開発が高く評価された。
この受賞を受けて6月20日に東京・千代田区の明治大学で行われた同学会の第51回年次大会で学会賞受賞講演を行った。
日本接着学会は、昭和36年11月にそれまで関東と関西地区にあった2つの学術団体が合流して全国的な組織として設立された。その後、平成2年1月に現在の名称に変更された。