25年度文部科学大臣表彰で「科学技術賞」を受賞
:防災科学技術研究所

 (独)防災科学技術研究所は6月4日、平成25年度の「文部科学大臣表彰」で「科学技術賞」を受賞したと発表した。
 受賞したのは、同研究所の岩波越(いわなみ・こゆる)水・土砂防災研究ユニット長、同ユニットの三隅良平副ユニット長、前坂剛主任研究員の3人の研究者と元観測・予測研究領域長の眞木雅之氏(現鹿児島大学特任教授)で、4人による「Xバンドマルチパラメータレーダーによる降雨量推定手法の開発」が評価された。
 Xバンドマルチパラメータレーダーは、2種類の電波を利用するレーダー。岩波氏らは、同レーダーの観測データから降雨強度を推定する関係式を導き出し、従来の推定手法より精度、分解能ともに優れている降雨量推定手法を開発した。
 この降雨量推定手法は、すでに国土交通省が都市型水害に対応するために採用しており、さらに主要地方都市など13の地域で今年度から本格運用が行われる。
 岩波ユニット長は、今後について「局地的大雨の早期予測技術を確立したい」と語っている。

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