「貯水池に流入する濁質処理」で共同研究者を募集
:土木研究所

 (独)土木研究所は5月17日、新たに始める「貯水池に流入する濁質の処理に関する研究」に参加する共同研究者を募集すると発表した。
 この研究は、ダムの新設・改修の工事現場で使う環境に優しい濁水処理法を開発しようというもの。共同研究の期間は、平成27年度までの3年間。
 ダムの新設・改修工事では、発生する濁水に含まれる汚泥の処理が課題となっている。土木研が目指しているのは、そうしたダム工事で生じる濁水中の濁質成分を天然凝集材の「アロフェン」で除去する環境負荷の少ない濁水凝集処理手法の開発。
 アロフェンは、火山灰が降り積もってできた土に多く含まれる極めて粒の細かい天然鉱物で、優れた凝集力を持っている。共同研究では、アロフェンの特性に合った濁水への分散手法や、ダム貯水池の地形や濁質成分の特性に合った攪拌法などを開発して、現地実証試験、凝集性能の評価までを行う。
 応募申請書などは募集ページに。提出は、(独)土木研究所水工研究グループ水理チーム(〒305-8516 茨城県つくば市南原1番地6)へ。応募の締め切りは、6月14日午後5時。問い合わせは、研究内容などについては同研究所水工研究グループ水理チーム(TEL029-879-6783)へ。その他は研究企画課(TEL029-879-6751)へ。 

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