ナガイモを自動計測・切断する種イモ作りの試作機
:農業・食品産業技術総合研究機構/帯広畜産大学/三菱農機

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は2月12日、帯広畜産大学、三菱農機(株)と共同でナガイモの種イモを自動計測し高速で作り出す切断機を試作したと発表した。
 ナガイモの主な生産地は、青森県と北海道。いずれも機械化栽培による生産拡大が進んでいるが、機械化できないでいるのが播種用の種イモ作り。
 長尺のナガイモを均一な重量の適正サイズに切断したものを種イモに使うが、その種イモはこれまで人手で作るしか手段がなく、ナガイモ生産者は、高コストの種イモを使っている。ナガイモを1ha(10,000m2)の畑に作付けするには、5t強の種イモが必要で、1ha当たりの種イモコストは約200万円にも達するといわれている。
 試作したナガイモ切断機は、ナガイモの形状を測る測定機構とその測定結果に基づいて切断を行なう切断機構からなり、精度よく複数の種イモに同時切断でき、ナガイモ1本の切断を大きさにかかわらず約15秒で終えることができるという。
 同機構は、ナガイモ生産者から要望のあった1日当たり2~2.5tのナガイモ処理能力を達成できたとし、今後、さらに実用化に向け処理能力と耐久性の向上を図るといっている。

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