(独)農業・食品産業技術総合研究機構は2月12日、農業用トラクターのタイヤに付着した泥を除去する除泥装置を開発した、と発表した。
タイヤ式の農耕用トラクターは、後輪タイヤに耕した畑の土壌が付着しやすく、その付着した泥が圃場(ほじょう)間移動などの際に路上などに落ちる問題を抱えている。
開発したのは、「オートヒッチ装置型除泥装置」と呼ばれる後輪専用の装置で、圃場を出る際にトラクターを前進させながら後輪タイヤに付着した土壌をタイヤの自転を利用して掻(か)き落とす仕組み。運転席からのレバー操作一つで作動できる。大きさは、幅1.85m、奥行き56cm、高さ76cm。重さは、48kg。
同機構は、試作機を実際に畑で使って、後輪タイヤに付着した土壌の半分以上を掻き落とせる効果と、道路などへの土壌落下量を7分の1程度に低減できることを確認しているという。
No.2013-6
2013年2月11日~2013年2月17日