地盤の液状化防止効果が分かる「簡易評価シート」を公開
:国土技術政策総合研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所(国総研)は2月5日、地震による住宅地の液状化を防ぐ対策として注目されている「格子状地中壁工法」の効果を分かりやすいグラフで簡単に知ることができる「簡易評価シート」を開発し公開したと発表した。
 「格子状地中壁工法」は、国総研が開発した既存の住宅地域を液状化から守る新工法。今回開発した簡易評価シートは、地盤条件などの計算条件を選択すると同工法による液状化防止効果の程度がパソコン上に分かりやすいグラフなどで表示されるというもの。
 公開した簡易評価シートは試行版だが、国総研のホームページからダウンロードできる。
 東日本大震災で住宅地の液状化被害が広範にわたって発生したことを受けて、既存の住宅地全域を現状のままで液状化から守る工法の一つとして開発したのが「格子状地中壁工法」。
 この新工法は、住宅地の周りの地下をコンクリート系の壁体で囲むことで地盤の液状化を防ぐという技術で、東京湾岸の埋立地など液状化する砂の層が比較的厚く、深層部にやわらかい粘土層がある地域への利用が期待されている。

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