来年度から行う新規重点研究の概要を発表
:国土技術政策総合研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は1月31日、来年度(平成25年度)行う重点研究の概要を発表した。
 それによると、重点研究関連予算は2億5,400万円。新たに「安全・安心」分野で2課題、「国際競争力の強化・都市活動の円滑化」分野で1課題、「環境」分野で1課題の重点研究をスタートさせるとしている。
 新たに取り組む重点研究の課題名と概要は、次の通り。
 ◇「安全・安心」分野
 ▽下水道施設の戦略的な耐震対策優先度評価手法に関する調査
 東日本大震災では、下水道施設に甚大な被害が生じ、上水道・ガスに比べ復旧が遅れた。被災しても最低限の機能維持と早期の機能回復を実現させる下水道施設の「耐震対策優先度評価手法」の確立に取り組む。初年度予算は、1,000万円。
 ▽津波災害時における港湾活動の安定的な維持方策に関する研究
 津波被害の軽減につながる避難計画を効率的に策定するためのソフト対策をとりまとめるとともに、海域の放射性物質が港湾整備に及ぼす影響を最小限に抑える方策の確立を図る。初年度予算は、600万円。
 ◇「国際競争力の強化・都市活動の円滑化」分野
 ▽港湾分野における技術・基準類の国際展開方策に関する研究
 日本の港湾分野の技術・基準類を相手国のニーズに応じてカスタムメイドできるようにするための手法の研究を行う。初年度予算は、500万円。
 ◇「環境」分野
 ▽地域の住宅生産技術に対応した省エネルギー技術の評価手法に関する研究
 住宅建設には、2020年度までに省エネルギー基準適合が義務づけられることから、地域の気候風土に適した多様な省エネ技術の評価方法を開発する。初年度予算は、1,600万円。

詳しくはこちら