(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月28日、種子島宇宙センターから7月21日に打ち上げられた宇宙ステーション補給機「こうのとり」が、日本時間28日午前2時31分に国際ステーション(ISS)との結合に成功したと発表した。 ISSでは、「こうのとり」の打ち上げに先立ち、今月17日にソユーズ宇宙船で到着した星出彰彦宇宙飛行士が待ち受けた。21日に打ち上げられた「こうのとり」は、ロケットから分離された後、徐々に高度を上げながらISSに接近、27日午後9時過ぎにISSの下方10m離れたバーシングポイントと呼ばれる位置に到達し停止した。 星出さんは、米国の宇宙飛行士と協力してISSのロボットアームを操作し「こうのとり」をつかまえ、ISSにドッキングさせた。日本人宇宙飛行士がロボットアームにより「こうのとり」を捕捉、結合したのは今回が初めて。 「こうのとり」には、食料品や生活用品のほか、メダカを長期間飼育する実験水槽、宇宙から初めて打ち上げる5基の超小型衛星、「こうのとり」の大気圏再突入後の破壊、消滅の様子をとらえる観測機「i-BALL」などが積まれている。 これらの物資をISSに搬入した後、不要品やごみを積み込み「こうのとり」は9月7日にISSを離脱、8日に大気圏に再突入して燃え尽きる予定だ。
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国際宇宙ステーションと結合する「こうのとり」3号機(提供:宇宙航空研究開発機構/米航空宇宙局) |
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