高エネルギー加速器研究機構は7月4日、同機構物質構造科学研究所の水野智也・助教が「第13回原子衝突研究協会 若手奨励賞」を受賞したと発表した。
同賞は、分子、イオン、原子、電子などの粒子が衝突した時の現象を研究する原子衝突研究の分野で優れた研究業績を挙げた若手研究者を表彰しようと同協会の創立20周年を記念して創設されたもので、毎年1名(原則)に贈られている。
受賞の対象となったのは、「高速イオンの荷電変換衝突による分子分解過程の研究」。この成果は、高速イオンビームを使う分析や、重粒子線がん治療の研究などに役立っており、高エネ研の放射光科学研究施設「フォトンファクトリー」にも活かされている。
No.2012-27
2012年7月2日~2012年7月8日