レタスの新品種を開発
:農業・食品産業技術総合研究機構ほか

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は5月10日、難病「レタスビッグベイン病」にかかりにくいレタスの新品種を開発したと発表した。
 植物の葉には、面全体に「葉脈」と呼ばれる筋が走っている。この葉脈を英語で「ベイン(vein)」といい、葉脈に沿った部分の色がウイルスによって退色し、葉脈が太くなったように見える病気が「ビッグベイン病」。
 レタスビッグベイン病が日本で初めて見つかったのは、1973年のこと。それ以降各地で確認され、現在もなお勢いが衰えていない。
 新品種の名称は、「ウインターパワー」。レタスビッグベイン病にかかりにくく、ウイルス汚染の程度が低いほ場での栽培ではほとんど発病せず、12月下旬から1月中旬に高品質で大玉のレタスが収穫できるという。
 この新品種は、同機構の近畿中国四国農業研究センターと、兵庫県立農林水産技術総合センター、香川県農業試験場が共同開発したもので、既に品種登録出願を済ませており、民間種苗会社が種子を販売する予定になっている。

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収穫したレタスの新品種「ウインターパワー」(提供:農業・食品産業技術総合研究機構)