早生で雨や病気に強い小麦の新品種を開発
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は5月7日、早生(わせ)で、雨や病気に強い小麦の新品種を開発したと発表した。
 この新品種は、同機構の九州沖縄農業研究センター(熊本・合志市ほか)が開発したもので、名称を「ちくごまる」といい、現行品種の「農林61号」と同様のデンプン特性を持った小麦粉が得られ、ウドンや菓子などに使える。
 現用の小麦「農林61号」は、汎用性が高く、ウドンのほか幅広く利用されている。しかし、熟期が遅く、茎が長いために雨で倒伏しやすいほか、ウイルスによって発生する「コムギ縞萎縮病」にかかりやすいなどの問題を抱えている。
 新品種「ちくごまる」は、倒伏しにくく、コムギ縞萎縮病に抵抗性を持ち、同病に弱い「農林61号」を作付けできなかった地域でも栽培できる。製粉の歩留りが高く、「農林61号」を凌ぐ品質のウドンが作れ、地域特産品作りなどにも幅広く使えるという。

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