(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月20日、日本が国際宇宙ステーション(ISS)に搭載する実験装置などのペイロードの安全審査を独自に実施する権限を米航空宇宙局(NASA)から委譲されたと発表した。
これまでは、同機構とNASAによる二段階の審査が必要だったが、9月24日以降は同機構の審査だけで済むことになったという。
ISSは、地上約400㎞上空の軌道を周回しており、日本もその一部として有人実験施設「きぼう」を2009年7月に完成、地上の100万分の1という微小重力環境を利用して様々な宇宙実験が進められている。
これまでは、「きぼう」で使う実験装置および実験試料は、いずれも概念設計、基本設計、詳細設計、製品完成の四段階の内、概念設計は同機構の審査だけでよかったが、それ以外の三段階とも同機構とNASAの二重の安全審査が必要だった。
No.2010-41
2010年10月18日~2010年10月24日