(独)物質・材料研究機構は7月14日、同機構が発行している材料科学の国際的な英文論文誌「Science and Technology of Advanced Materials(略称:STAM)」の国際評価ランキングが2008年の86位から2009年に36位へと大幅ランクアップしたことが分かったと発表した。
STAMは、金属、無機、有機、生体材料など全ての材料科学分野をカバーする英文論文誌。今年で創刊10周年を迎え、材料科学に関する研究情報発信の場を世界に提供している。
また、同誌は、インターネットで世界中の誰もが閲覧できるオープンアクセスを材料科学の分野では世界で初めて2008年から導入、掲載論文を全世界に無償で提供している。
今回の評価は、米国のニューヨークに本社を置く国際的大手情報企業のトムソン・ロイター社が行い発表したもので、評価指数のインパクトファクター(IF)値が2008年の1.267から2009年には2.599へと倍増。また、同誌の属する「材料科学、学際」分野のジャーナルランキングが2008年の192誌中86位から、2009年は212誌中36位へと大幅にランクアップした。
同機構は、この評価について「STAM誌に掲載される論文の質の高さが広く世界の材料科学研究者に認知され、数多く引用された結果であり、STAM誌が世界の材料科学研究に強い影響を与えつつあることを示している」とコメントしている。
No.2010-27
2010年7月12日~2010年7月18日