(独)防災科学技術研究所は3月23日、医療施設の地震対策啓発のためのDVD(大容量光ディスク)を作成したと発表した。
同研究所は、三木市(兵庫)にある実大三次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」を使い、大地震でどのような被害が発生し、どのような対策が有効かを研究している。
その一環として、地震時の救援拠点となる医療施設について「E-ディフェンスを用いた地震災害時における医療施設の機能保持評価のための震動台実験」を平成20年度に行い、医療建物内でも様々な被害が発生することが分かった。
今回作られたDVDは、その震動台実験で得られた模擬医療施設内の動画を中心に取りまとめたもので、タイトルは「大地震、そのとき病院は・・・」。これを広く配布して医療施設の地震対策の必要性を訴えていく計画。
同研究所は、全国の主要医療施設をはじめ、希望機関、希望者に原則無料配布していくことにしている。
問い合わせは、同研究所兵庫耐震工学研究センター(TEL0794-85-8211)へ。
No.2010-12
2010年3月22日~2010年3月28日