(独)物質・材料研究機構は3月24日、欧州の代表的研究機関の一つドイツの「フラウンホーファー研究機構」(本部・ミュンヘン市)と、ナノテクノロジー、環境工学の両分野で研究協力・共同研究を行う覚書(MOU)に調印したと発表した。
このMOUは、物材機構のハイブリッド材料センターと、フラウンホーファー研究機構の信頼性・マイクロインテグレーション研究所の間で3月11日に取り交わされた。
物材機構のハイブリッド材料センターは、つくば市(茨城)にあり、異種材料をnm(ナノメートル、1nmは10億分の1m)レベルからmmレベルで複合化・ハイブリッド化してより安全性の高いハイブリッド材料を実現する研究を行っている。
今回のMOU調印により両機関は、[1]ナノテクノロジーの社会的影響、[2]製品のライフサイクルを中心とした環境関連情報、[3]ナノテクノロジー材料のリスク、[4]エレクトロニクス(電子工学)に視点を置いたナノテクノロジーの応用、[5]自然から学ぶエコフレンドリーなテクノロジー、の5テーマについて研究者の交流、情報交換、共同研究を行う。
No.2010-12
2010年3月22日~2010年3月28日