(独)農業・食品産業技術総合研究機構は12月6日、東洋農機(株)と共同で畑などの土の中の石礫(せきれき)と呼ばれる石ころを効率良く取り除く「石礫除去機」を開発したと発表した。
これまでにも回転でふるう方式の石礫除去機はあったが、高価なうえ作業速度が遅いため、普及していない。
新石礫除去機は、農林水産省のプロジェクトとして開発したもので、畑の土塊をディスクや堀取刃といった器具で砕土して石礫を分離、タンクに回収するという方式。全長5.7m、幅2.9mで、重さは3.2t。
広い幅で高速作業が行えることから時間当たりの作業効率は、従来の回転ふるい方式の石礫除去機の約2倍になるという。
すでに実証試験を終えており、平成24年度中に市販される予定。
ジャガイモの栽培地では、「野良イモ」といって収穫時に畑に放置したくずイモが越冬して翌年成長するという現象が多発し輪作農家を悩ませているが、その野良イモの除去も行える。
No.2011-49
2011年12月5日~2011年12月11日