タイの物理学センターと学術協定を締結
:高エネルギー加速器研究機構

 高エネルギー加速器研究機構は12月6日、タイの「タイ物理学センター」と学術協定を締結したと発表した。
 同センターは、タイをはじめとする東南アジア地域の物理分野の研究水準の向上を目指し2007年に設立された科学研究拠点で、高エネ研が進めている加速器の性能アップ計画「スーパーKEKBプロジェクト」の国際共同研究チームへの参加を表明している。
 「スーパーKEKBプロジェクト」は、同機構(茨城・つくば市)が保有する加速器「KEKB」の性能を今の40倍に増強して宇宙誕生の謎解きに挑もうという計画で、タイ物理学センターはその増強に必要な「BelleⅡ」と呼ばれる新型測定器の国際共同研究チームに参画する。
 また、タイ物理学センターは、この協定締結を機に高エネ研と広範な分野で学術交流を開始したいとしており、タイの博士課程の学生や研究者の高エネ研の研究プロジェクトへの参加、共同研究の実施、研究者の相互交流などを希望している。

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