化学物質の安全性分野で世界をリードする人材育成へ
:筑波大学

 筑波大学は12月7日、化学物質の安全性の分野で世界をリードする人材養成を目的とした博士課程教育プログラムを文部科学省の「博士課程教育リーディングプログラム」に提案、採択されたと発表した。
 文科省のリーディングプログラムには、今年度、全国の大学から101件の応募があったが、この内21件が採択され、筑波大のプログラムはその内の生命健康を軸とする複合領域型の1つとして選ばれた。
 採択されたのは、筑波大の永田恭介学長特別補佐をコーディネーターとする「ヒューマンバイオロジー学位プログラム」で、平成23年度から29年度までの7年間継続の予定。入学定員は、20人。平成24年4月から学生を受け入れる。
 生命科学や医学、計算科学、物質科学を横断した複合的方法論を駆使して、地球規模の課題に立ち向かえる国際的なトップリーダーの養成を目指すという。特に、医薬農工など全ての人類の活動から生じる低分子化学物質が人間に対して与える作用を評価・管理するなど、地球規模の課題解決に取り組み、その分野で世界をリードできる博士人材を養成する。
 このため教育プログラムでは、海外の大学や産業界の協力も得て海外研究室滞在や海外企業でのインターンシップなどを組み込んだ「地球航海型武者修行」を実施、専門的な研究力や知識に加え、地球規模の課題解決にあたって国際的な合意を生み出せる人間力や突破力を養成する教育なども実施する。

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