(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月24日、宇宙からの赤外線を観測する赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F)の運用を同日をもって終了したと発表した。
「あかり」は、星や銀河など宇宙の全ての赤外線源を調べるサーベイ観測を目的に2006年(平成18年)2月22日に同機構の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島)からM(ミュー)5型ロケットで打ち上げた日本初の本格的赤外線天文衛星。目標寿命は3年だったが、それを超えての運用に成功し、約130万天体に及ぶ赤外線の天体カタログを作成するなど、多くの成果をあげてきた。
しかし、今年の5月24日に搭載するバッテリーの蓄電量低下が発生、この電力異常に伴い6月で科学観測を終了、11月24日に停波作業を行い運用を終えたもの。
No.2011-47
2011年11月21日~2011年11月27日