(独)農業・食品産業技術総合研究機構は11月25日、北海道向けの味の良い水稲の新品種を育成したと発表した。
農林水産省の委託プロジェクト「低コストで質の良い加工・業務用農産物の安定供給技術の開発」の成果で、同機構の北海道農業研究センターが開発した。名称は、「ゆきさやか」。既に品種登録出願を終えている。
味の良い水稲(良食味水稲)にするには、デンプンの一成分であるアミロースの含有率とタンパク質含有率の両方を低くする必要がある。両含有率が低いほど炊飯米の粘りが強くなるからで、新開発の「ゆきさやか」は低アミロース・低タンパク含有率で、食味が気象条件にかかわらず安定しているのが特徴という。
既に北海道の各地で試験栽培が始まっており、「本格的な普及が期待される」と同機構では見ている。
No.2011-47
2011年11月21日~2011年11月27日