(独)農業・食品産業技術総合研究機構は11月22日、寒冷地でも安定した収量が得られ、機械収穫が容易なハトムギの新品種「はときらら」を開発したと発表した。
ハトムギは、水田の転作作物として栽培され、主にハトムギ茶に使われる。「はときらら」は、平成7年に当時の東北農業試験場(現・同機構東北農業研究センター)が開発に着手し、15年間にわたって選抜を重ねて育成した労作。
東北地域で現在栽培されているハトムギの主力品種は、冷夏に弱い難点を抱えている。新品種「はときらら」は、熟期が早いのが特徴で、これまでの品種よりも成熟期に達し易く収量が安定している。
また、「はときらら」は、従来の品種より草丈が20~30cm短いため、機械による刈り取りに向いている。
ハトムギ茶にする場合の加工性や製品歩留まりも良く、現用の品種と同程度という。
No.2011-47
2011年11月21日~2011年11月27日