(独)農業・食品産業技術総合研究機構は11月20日、(株)日本製紙グループ本社と共同で、抗酸化物質のアントシアニンを多く含む茶の新品種を育成したと発表した。 アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、ビタミンCより強い抗酸化作用を持つほか、疲れ眼の改善など目の健康を維持する働きがあり、植物由来の機能性成分として注目されている。 新品種は、新芽が紅色で口紅を連想させることから「サンルージュ」と命名され、製茶して熱湯で抽出すると湯の色が紅茶のように赤くなる。 同研究所では、「茶に含まれるカテキン類などの機能成分との同時利用が可能になる」として、茶の新しい需要の創出が期待されるものと期待している。 すでに日本製紙グループ本社のアグリ事業推進室が種苗の販売を開始している。
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