つくば市と大子町がCO2低減で協定締結

 茨城県つくば市は11月17日、地球温暖化防止対策の一環として同県の大子町(だいごまち)と「カーボンオフセットによる環境連携協定」を締結した。
 カーボンオフセットは、排出するCO2(二酸化炭素)を樹木による吸収などで相殺(オフセット)してCO2の排出を実質ゼロに近づけようという考え方や活動のこと。
 つくば市は、2030年までにCO2の排出量を50%削減する目標を掲げており、大子町の町有林を保全・整備して樹木によるCO2吸収量を増やし、つくば市で発生するCO2と相殺しようというのが今回の協定の目的。
 大子町の町有林の面積は、約43ha(ヘクタール、1haは10,000m2)。民有林だったが、ゴルフ場建設計画が頓挫して昨年、町に寄付されたもので、現在はかなり荒れた状態にある。  
 今回の協定は、町有林全部をつくば市が借り受け、「つくばの森」として整備し、つくば市内で発生するCO2量の一部を森の樹木によるCO2吸収で相殺するというのがその内容。町有林1ha当たり年間約8.4tのCO2を吸収できると試算している。契約期間は3年。その後は、毎年更新していく。
 つくば市では、同市の市民が参加しての森林保全活動や、「つくばの森体験ツアー」なども行っていく計画という。

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