(独)農業・食品産業技術総合研究機構の作物研究所は8月3日、遺伝子組換えイネ「高トリプトファン含量イネ」の田植え見学会を同日行ったと発表した。
この日の田植えは、同研究所(茨城・つくば市)内の高機能隔離ほ場の水田の一部を使って行われ、30人余りの見学者が見守る中、職員の手で30m2の広さに高トリプトファン含量イネの苗が植え付けられた。
トリプトファンは、鶏や豚の飼料添加物に使われている必須アミノ酸の一つ。今回植えつけたイネは、同研究所がトリプトファン含有量の高い飼料用イネを目指して平成16年に同研究所の一般ほ場で栽培した高トリプトファン含量イネの改良型。
植えたのは、遺伝子組換えにより種子中のトリプトファン蓄積量を非組み換えイネの約80倍、同100倍、同200倍にした3系統の苗で、その違いがどう現れるかを調べるのが今回の栽培実験の大きな目的。
No.2009-31
2009年8月3日~2009年8月9日