(独)防災科学技術研究所は6月9日、三木市(兵庫)の同研究所兵庫耐震工学研究センターにある実大3次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」の震動台にダミー人形を乗せ阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)の揺れを再現する実験を行い、報道陣に公開した。
大きな地震が発生した際の人間の行動を検証するための基本データを得る目的で行ったもので、加速度センサーなどを付けた等身大のダミー人形4体を震動台上にセット、1995年の阪神・淡路大震災の時JR鷹取駅構内で記録された揺れが加えられた。
同研究所は、ダミー人形による基本データ取得の後、人間をE-ディフェンスの震動台に乗せての震動実験を2年後をめどに実施し、地震の際の人的被害を減じるための対策や推奨される退避行動の提案を行いたいとしている。
No.2009-23
2009年6月8日~2009年6月14日