「蒸暑地域住宅の研究・研修プログラム」を開始:建築研究所

 (独)建築研究所は4月20日、アジアなどの蒸暑地域(高温・多湿気候の地域)の住宅の省エネルギー技術の研究とその成果の普及を図る「蒸暑地域住宅の研究・研修プログラム」を今年度から開始することになったと発表した。
 中国南部から、東南アジア、南アジアにかけてのアジアの蒸暑地域には、世界人口の3分の1に当たる20億人以上の人々が暮らしており、今後のエネルギー需要の急速な増大と二酸化炭素(CO2)排出量の急激な増加が懸念されている。
 このため、国の総合科学技術会議は、昨年5月にとりまとめた「科学技術外交の強化に向けて」の中で開発途上国との科学技術協力強化の一環として蒸暑地域の住宅・建築物に関する環境技術の研究開発とその成果の普及を図るよう求めている。
 同研究所は、蒸暑地域と同様の気候下にある沖縄地方の住宅の省エネルギー技術の研究に早くから取り組んできたことから、世界的課題である低炭素社会の構築に貢献するため、アジアなどの蒸暑地域の住宅の省エネルギーに関する研究の一層の推進と成果の普及に取り組むことにしたもの。

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