“日米合作”衛星「トリム」が「地球観測分野10の功績」で第3位に
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月23日、同機構とNASA(米航空宇宙局)が共同で開発し打ち上げた熱帯降雨観測衛星「TRMM(トリム)」の観測成果がNASAの行った「地球観測分野10の功績―NASA最大のヒットに投票しよう」で第3位に入ったと発表した。
 この投票は、NASAが過去50年間に地球観測の分野で挙げた10項目の功績の内どれが最大のヒットだったかをインターネットを使って米国の国民一般から選んでもらったもの。4月22日のアース・デーに結果が発表され、TRMMなどを使って行われたハリケーン、熱帯性低気圧などの観測が3位に入った。
 TRMMは、降雨の分布を観測するため同機構が降雨レーダー、NASAが衛星本体と降雨レーダー以外の観測機器の開発をそれぞれ担当して実現した“日米合作”の衛星で、1997年11月に同機構の「H-II」ロケットで種子島宇宙センター(鹿児島)から打ち上げられ、高度約400kmの円軌道を回って今も観測データを地上に送り続けている。
 なかでも、降雨レーダーは、台風内部の降雨の強さを立体的な分布として示すなど他に例のないデータを送り続けており、世界的に注目を浴びている。

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