小噴火後の「浅間山」山頂火口内の温度を観測:防災科学技術研究所

 (独)防災科学技術研究所は3月4日、火山観測用の独自の航空機搭載型リモートセンシング(遠隔探査)装置を使って2月21日に実施した「浅間山」山頂火口内の温度観測の結果を発表した。
 浅間山は、長野県の嬬恋村(つまごいむら)と軽井沢町、御代田町(みよたまち)の境にある標高2,568mの火山。今年の2月2日に山頂火口で小規模な噴火を起こし、今後の活動が注視されている。
 今回の観測は、2月21日午後1時から15分間隔で5回にわたり山頂火口周辺の温度などを測る目的で、「ARTS」と呼ばれる航空機搭載型放射伝達スペクトルスキャナを使って行った。
 その結果、5回の観測のいずれでも70℃以上の温度分布は測定されず、火口内の温度分布形状は昨年11月の観測時と大きく変わっていないことが分かった。このことから「火口底には新しいマグマの噴出はないと考えられる」と言っている。

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