(独)国立環境研究所は2月26日、同研究所のホームページ(http://www-gis.nies.go.jp/)上に、黄砂や酸性雨など東アジア地域の広域大気汚染情報を分かりやすく提供する「東アジアの広域大気汚染マップ」サイトを新設、2月27日からサービスを開始すると発表した。
このサイトは、(1)黄砂と大気汚染物質の濃度予測、(2)レーザー光線を使ったリモートセンシング(遠隔探査)装置「ライダー」による黄砂などの観測結果、(3)東アジア酸性雨モニタリングネットワークによる酸性雨の観測結果、(4)大気汚染物質年間排出量の経年変化―など、東アジア地域の大気汚染の過去と現在の状況をマップ上に視覚的に表示・提供するというもの。
予測は、2つの予測システム(「化学天気予報システム」、「大気汚染予測システム」)を利用して東アジア地域の黄砂や大気汚染物質のその当日と翌日の2日分の濃度予測結果を提供する。
一方、観測結果に関しては、日本、モンゴル、中国、韓国の4カ国、17カ所に設置されている「ライダー」の観測値、東アジア13カ国の酸性雨観測結果などを表示する。
No.2009-8
2009年2月23日~2009年3月1日