(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月23日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の中で高品質のタンパク質結晶を作る宇宙実験を今年の7月から開始すると発表した。
この宇宙実験は、JAXAが「きぼう」を使って平成21年度から24年度までに6回行う予定の「きぼう利用高品質タンパク質結晶生成実験」の第1回目として民間企業などから募った実験テーマについて実施するもので、今年の10月まで行う。
実験は、必要経費を負担した所が得られる成果を占有できるテーマや、医薬・環境・エネルギーなどの産業分野に広く応用が期待できるタンパク質結晶の育成など4つのカテゴリーについて行われる。
実験に使うサンプル(タンパク質材料)は、ロシアの補給船「ソユーズ」でISSまで運び、「きぼう」で得られた実験の成果物を同補給船で10月に地球に持ち帰る。
No.2009-8
2009年2月23日~2009年3月1日