麦類のかび毒汚染防ぐ生産工程管理マニュアルを発表
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は1月22日、麦類のかび毒汚染を低減するための生産工程管理マニュアルを発表した。
 かび毒は、かびが作り出す代謝物の内、人畜に有害な作用を及ぼす物質の総称。我が国では、麦の生育後期に雨が多いため、穂が枯れる赤かび病がまん延してその病原菌が作るかび毒による汚染が起こる可能性がある。そのため、規制値による結果管理だけでなく、生産の各段階で科学的根拠に基づく工程管理の導入が求められている。
 今回の生産工程管理マニュアルは、地方自治体の農業試験場をはじめ、農業改良普及センター、病害虫防除所などの研究者、指導者を対象に、赤かび病かび毒汚染の低減技術や留意事項などを詳細に説明している。同機構の赤かび病研究チームが中心となって全国規模の研究プロジェクトを推進して工程管理の根拠となる科学的研究データを蓄積して完成した。
 今後さらに研究が進み、新たな知見が得られる度にアップグレードしていく予定という。

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