震度7クラスの地震にも耐えられる耐震ビル用の新しい鉄骨構造物の実物大耐震実証実験が1月20日、つくば市(茨城)の(独)建築研究所で行われ、報道陣や関係者に公開された。
この実大実証実験は、建築研究所、(社)日本鉄鋼連盟、(社)日本鋼構造協会などが実施したもので、高強度の鋼材で作った枠組み(一種のすじかい)で鉄骨を強化すると共に、振動を吸収する制振ダンパーで揺れを抑える新構造の高さ約16mの実物大鉄骨構造物を建てて行われた。
この新鉄骨構造物の研究開発は、府省連携プロジェクトとして平成16年(2004年)度にスタート、平成20年度が最終年度にあたる。
耐震実験は、実物大鉄骨構造物の屋上に置いた揺れを起こす装置を使って行われ、揺れが従来の鉄骨構造物の半分以下になることを実証した。また、新潟県中越地震クラスの揺れでも破損しないことを示した。
No.2009-3
2009年1月19日~2009年1月25日