国土交通省国土地理院は5月21日、中国の四川省で5月12日に発生した大地震（マグニチュード8.0）に伴う地殻変動の広がり（面的分布）を人工衛星を使って捉えることに成功したと発表した。
　（独）宇宙航空研究開発機構の陸域観測技術衛星「だいち」が2月18日と大地震後の5月20日に観測した震源域周辺の合成開口レーダーデータを干渉解析という手法で処理して得たもので、震央から約140km離れた北川（ペイチョワン）県周辺でも明瞭な地殻変動が生じていることが分かった。
　地殻変動は、南北100kmを超える範囲にまで及び、四川盆地とその北の山岳地帯との境界領域に変動が集中していることから、この付近の地下に震源断層があると同院では見ている。

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