宇宙実験棟「きぼう」の利用を有償で民間に開放
:宇宙航空研究開発機構

  (独)宇宙航空研究開発機構は10月3日、国際宇宙ステーション(ISS)に建設される日本の宇宙実験棟「きぼう」の利用を民間に有償で開放することになったと発表した。宇宙での科学実験だけでなく、コマーシャル撮影など幅広い用途に開放する。
  「きぼう」は、来年2月から3回に分けて打ち上げられ、来年6月頃から利用できる見通しにある。民間への開放は、その利用開始当初から実施し、第1回目の有償利用テーマの募集を11月から開始し、2回目を来年4月頃に募集する。
 第1回目の有償利用は、2008年6月~2009年3月迄に行い、実験棟に持ち込める重量は最大で約2kg。2回目の実施は、同2009年4月~2010年3月の予定で、最大15kg迄持ち込める。宇宙飛行士が依頼された実験や撮影などを実施し、得られた成果は利用者のものになる。
 ISS建設が完了する2010年以降は、有償利用に回せる作業時間などのリソースが増加、利用も増えると見られるため、有償利用の運用自体を民間に委ねることにしている。
 同機構は、有償利用の説明会を11月19日に東京事務所で開催する。応募の窓口は、同機構筑波宇宙センター有人宇宙環境利用プログラムグループ企画推進室業務課「きぼう」有償利用公募事務局。第1回目の応募締め切りは、12月14日。問い合わせは、同機構広報部(TEL 03-6266-6413~6417)へ。

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